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JAMCO オンライン国際シンポジウム

第21回 JAMCOオンライン国際シンポジウム

2013年3月14日~9月15日

津波防災とアジアの放送局

開会挨拶

大河原 良雄
(財)放送番組国際交流センター 理事長

 放送番組国際交流センター(JAPAN MEDIA COMMUNICATION CENTER 略称JAMCO)は、テレビ番組を通じて国際交流を進め、日本と諸外国との相互理解の促進と開発途上国をはじめとする諸外国の放送の発展に寄与する活動を行っています。

 JAMCOでは、その主要事業の一つとして、開発途上国の放送局による放送を主目的として、日本で放送された優れたテレビ番組の中から、海外とりわけ途上国での放送に適したものを精選して、その英語版やスペイン語版など国際版を制作しています。この国際版のテレビ番組は、ドキュメンタリー、こども・教育番組、ドラマ、合わせて1,521本になっています。国際版のテレビ番組は途上国のテレビ局からの要望に応じて、JAMCOから無償で提供されているほか、国際交流基金を通じての無償提供も行われています。最近では、3.11 東日本大震災を扱ったテレビ番組への関心が高く、多くの途上国のテレビ局に無償提供されています。日本の優れたテレビ番組が海外現地の言語で放送されることにより、海外での日本理解の促進ばかりでなく、防災活動の面でも貢献できればと考えています。

 JAMCOオンラインシンポジウムは、テレビ番組を通じての国際交流の一環として、 毎年継続して実施しております。テレビ放送が世界の政治、経済、文化、生活に大きな影響力を持っている今日、各国のメディア専門家が国境を超えて意見と情報を交換することは、国際的な相互理解を深める上でも、大いに意義があると思います。

 第21回にあたる2012年度は、「津波防災とアジアの放送局」と題して、2013年3月14日から、内外のメディア専門家による討議をJAMCOのホームページ上で行います。

 2004年のインド洋大津波を契機に関係諸国で提起された津波防災体制の構築と放送局の役割は、東日本大震災の教訓を踏まえて、どのような現状にあるのでしょうか。今回のシンポジウムは、アジアの放送研究者の現地からの報告とABUアジア太平洋放送連合の取り組み、日本の放送局の国際協力についての報告をもとに討議を進めて、アジアの途上国の津波防災と国際協力の在り方を放送の立場から考えようというものです。

 まず、NHK放送文化研究所の田中孝宜主任研究員の趣旨説明の後、各国の実情についてスリランカ、タイ、インドネシアの研究者からの報告やABUの取り組みについて担当者からの報告を受けることにしています。これに対して、日本の放送関係者や研究者がそれぞれの立場から、コメントする内容となっています。

 本シンポジウムでは、JAMCOのWEBシンポジウムにおいでいただいた皆様のご参加を歓迎いたします。今回の報告や討議の内容に対する率直なご意見やご質問をお寄せください。

 このシンポジウムが、途上国をはじめとして各国の津波防災に少しでも役立つことを念じて、ご挨拶といたします。

大河原 良雄

(財)放送番組国際交流センター 理事長

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