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JAMCO オンライン国際シンポジウム

第26回 JAMCOオンライン国際シンポジウム

2017年12月~ 2018年6月

テレビのインターネットへの取組み―各国の事情と課題―

開会挨拶

大河原 良雄
一般財団法人放送番組国際交流センター 理事長

 「一般財団法人放送番組国際交流センター」(JAPAN MEDIA COMMUNICATION CENTER略称JAMCO)は、1991年に設立されて以来、テレビ番組を通じて国際交流を進め、日本と諸外国との相互理解の促進と開発途上国の放送の発展に寄与することを目的とする活動を行っています。

 JAMCOの主要な活動の1つは、日本のテレビ番組を国際版に改編して、開発途上国の放送局に無償提供することです。2016年度末までに、アジア、太平洋島嶼国、アフリカ、中近東、中南米などの96カ国に12,028本のテレビ番組が提供されています。
 JAMCOでは放送局への番組提供のほか、教育支援のため開発途上国の大学などへの国際番組の無償提供を行っています。
 途上国に提供されるテレビ番組の国際版は、日本で放送されたテレビ番組の中から、海外とりわけ途上国での放送に適したものを選んで、英語版やME(Music&Effect)版のほかスペイン語版、フランス語版、アラビア語版などの国際版を制作しています。JAMCOが所有している国際版のテレビ番組は、2016年度末までにドキュメンタリー、こども・教育番組、ドラマ、合わせて1,696本になっています。
 これらの日本のテレビ番組の国際版は、国によって、現地の言語に改編されたり、そのまま英語版やスペイン語版などで放送されています。これらの番組の放送は、教育、防災、衛生、技術、環境などの面で途上国の発展の支援や、日本の現状、日本文化の理解の促進に役立っています。

 そして、JAMCOはテレビ番組を通じた国際交流の一環として、毎年「JAMCOオンラインシンポジウム」をJAMCOのホームページ上で行っています。第26回となる今回は「テレビのインターネットへの取組み―各国の事情と課題―」がテーマです。
 インターネット技術の進歩に伴い、世界のメディアは大きく変わろうとしています。従来、電波を主要な伝送路としてきたテレビ局は、この変化にどう対応してきたのか、もしくはどう対応しようというのか。早くからインターネット時代への取り組みを進めてきたヨーロッパ、アメリカを中心にこのテーマを俯瞰してみることは、日本のテレビの現在位置と未来予想図を考えるうえで、意義のあることであろうと考えます。
 イギリス、ドイツ、フランス、アメリカなどについて報告をいただくことにしています。テレビがインターネットとの融合サービスに取り組んできた歴史的経緯や将来展望などが分かればと思います。

 テレビの放送は世界の政治、経済、文化、生活に大きな影響を持ち続けています。「テレビのインターネットへの取組み―各国の事情と課題―」について意見を交換することは、国際的な相互理解を深めるうえで意義あるものと思います。

 本シンポジウムでは、皆様の討論へのご参加を歓迎いたします。今回の報告や討論の内容に対するご意見やご質問をJAMCOのホームページのメールフォームからお寄せください。

 このシンポジウムによって、テレビとインターネットの関係についての理解が深まり、少しでも各国のメディアの発展につながると共に、国際的な親善が深まることを念じて、ご挨拶といたします。

大河原 良雄

一般財団法人放送番組国際交流センター 理事長

一般社団法人日米協会 名誉会長
元 駐アメリカ合衆国大使

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