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JAMCO オンライン国際シンポジウム

第31回 JAMCOオンライン国際シンポジウム

2023年2月~2023年3月

世界的危機の中で「生きることの意味」を考える

開会挨拶

肥塚 隆
一般財団法人放送番組国際交流センター理事長

 一般財団法人放送番組国際交流センター(JAMCO)は、優れた放送番組を通じて国際交流を進め、日本と諸外国との相互理解を促進し、途上国の放送や社会の向上発展に寄与することを目的としています。その主な活動の一つとして1991年の創立以来ほぼ毎年、メディアや国際協力などに関する様々なテーマで国際シンポジウムを開催して参りました。

今年度の第31回JAMCO国際シンポジウムは「世界的危機の中で生きることの意味を考える」をテーマに、研究者や専門家、さらに直接、メディアや教育、企業等の現場で向きあっている方々の報告と討論をオンライン上で展開し、皆様からのご意見を頂きたいと存じます。

 当センターは、主な活動として日本で放送されたテレビ番組の中から途上国での放送に適した番組を選んで、英語、スペイン語、フランス語などに翻訳した国際版を制作しております。当センターが保有している国際版番組は2022年現在で1836本に上り、そのジャンルはドラマ、こども・教育番組、ドキュメンタリーなど幅広いライブラリ-となっております。番組の提供先はアジア、太平洋島嶼国、アフリカ、ヨーロッパ、中南米など100ケ国に広がり、提供本数は2022年3月で14067本となり、さらに増え続けています。これらのテレビ番組は国によって、現地の言語に訳されたりして放送されているほか、大学などでの教材としても活用されています。

 2023年、世界は大きな危機の中にあります。ロシアによるウクライナ侵攻、それに端を発した食料・エネルギー危機やインフレ、さらに3年余りにわたって続く新型コロナウイルスは世界の人々の生活を脅かし、不安に陥れています。 

 それらの危機に対抗するために先進国、途上国を問わず協力して様々な取り組みが行われています。

 今回のシンポジウムでは、危機にある世界で続けられているメディアの民主化のための国際協力、教育現場における難民支援、途上国での雇用創出などの活動の状況について幅広く報告、討議を行い、皆様のお役に立ちたいと思っております。また、今回の試みは、当センターの今後の活動にも大いに参考になると期待しておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

肥塚 隆

一般財団法人放送番組国際交流センター理事長

(略歴)
1972年 東京大学法学部卒業
  同年 外務省入省
1975年 ハーヴァード大学文理大学院政治学部博士課程終了
1981年 外務大臣秘書官 その後、経済局、在比大使館、OECD政府代表部
1988年 経済協力局国際機構課長
1990年 アジア局南西アジア課長 その後、在中国大使館、在寿府政府代表部、在加大使館
1999年 公正取引委員会官房審議官(国際担当)
2001年 在トロント総領事
2004年 在ホンジュラス共和国特命全権大使
2007年 宮内庁式部副長
2010年 在オランダ特命全権大使
2012年 外務省退職
2013年 内閣府迎賓館長
2015年 内閣府退職
2022年 (一般財団法人) 放送番組国際交流センター理事長

(著作)
2018年 「オランダ小史」(P.J.リートベルゲン著)を翻訳出版

これまでのシンポジウム

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