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世界的危機の中で「生きることの意味」を考える

JAMCO オンライン国際シンポジウム

第31回 JAMCOオンライン国際シンポジウム

2023年2月~2023年3月

世界的危機の中で「生きることの意味」を考える

趣旨説明
世界的危機の中で「生きることの意味」を考える

迫水理男
コーディネーター

趣旨

 今、大きな危機が世界を覆っている。ロシアによるウクライナ侵攻と3年あまり続く新型コロナウイルスのパンデミックである。どちらも多くの命を奪い続け、世界の人々の日常に様々な混乱と危機を及ぼしている。特にウクライナでの戦争は法に基づく戦後の世界秩序そのものを崩壊させる危機をはらんでいる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調査では、2023年1月現在、ロシアによるウクライナ侵攻により国境を越えた避難民が凡そ1700万人以上となっている。更に戦争による食料、エネルギー危機やインフレなどにより、世界の人々の暮らしに大きな不安が忍び寄っている。

 一方、3年あまり続く新型コロナウイルス感染症の蔓延により、米ジョンズ・ホプキンス大学の調査では2023年1月現在、これまでに全世界で6億6千万人を越える人が感染し、680万人が命を落としている。

 これらの出来事で、人のいのちの大切さと意味が問われ、「人がどう生きていくか」が改めて問われることになった。世界全体で感染症とどう戦うか、どうすれば平和を回復できるのか、当面の経済面の危機にどう対処するのか、国境を越える避難民への支援、多文化共生、それらを報じるメディアの役割はどうあるべきかなどいずれも極めて重要な課題を私たちに問いかけている。

 このような課題のなかで、2022年度のJAMCO国際シンポジウムでは、普遍的な価値としての「いのちの大切さ」を共有し、今こそ国際協力の重要性が問われる中で、国営放送機関の公共放送化を支援する試み、教育現場と連携した難民支援、更には途上国における雇用創出を念頭においた起業などのテーマについて、現状や課題を事業推進者や研究者、起業家たちが報告する。

迫水理男

コーディネーター

1976年NHKにプロデューサーとして入局。報道局、国際放送局で勤務。 NHK退職後、NHKインターナショナル理事、JAMCO専務理事等を歴任。 現在、様々な国際発信に関わる仕事を行っている。

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